空色


あたしは快楽の途中にいた自分の意識を戻し、ライアンから顔を離す。

“今、何て言った?”

“だからI love you(愛してる)って言った”

平然と言ってのける彼に、頭が働かない。

さっきのキスのせいだろうか?

“愛してるって…”

それは今まで暗黙の了解で、お互い避けていた言葉だった。

まさかこんなタイミングで言われるなんて、不意打ちだ。

“何でそんな驚くの?もう半年もこんな感じなんだ、モーガンはオレの事どう思ってる?”



あたし…?



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