空色


『リズ?』

『マイク、遅かったのね。』

『ちょっと生徒が提出したプリントをチェックしてたんだ。』

『ご飯出来てるけど、食べてく?』

『あぁ、ありがとう。』


僕は学校帰りに彼女の部屋によって行くのが習慣だ。

同じアパートの下の階の住人。

最初はどこでだったか、共同のコインランドリーで洗濯をしていた時だろうか。

何気なく会話を交わし、仲良くなった。

アメリカから来た僕に、知り合いなんてほとんどいなかったし。

人恋しかったのかもしれない。

彼女に心を許すのに、そんなに時間はいらなかった。


以来、いつからか、こんな関係が続いてる。


『リズの手料理はいつも最高だよ。』


『ありがと♪』


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