空色


涙ぐむママの顔を見つめる。

あぁ、そうか。

世界はこんなに明るかったんだ。


「見える?」


「…うん。」


「良かったっ…」


白が眩しい。


カーテンの向こうからさす光も。

青い空も。


「ねぇ…誰なのかは、ママも知らないの?」

「えぇ。それが決まりだから。後で先生にお礼の手紙渡してもらおうとは思ってるけど。」


「ひかりっ!目は、見えるのか?」


「あなた。えぇ、成功したわ。」



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