空色


一歩外に出ると、カリフォルニアの眩しい太陽に照らされた。

今日も青く澄んで、雲一つない空が広がる。

この青を見るのは苦手だ。

自分の瞳と同じ色の青…

あたしはカバンの中からサングラスを取り出してはめる。


わざと黒く染めた髪は、あの人と違うって事を強調する為だった。

今はオシャレの為でもあるけど。

青い瞳と金色に輝く髪。

彼女が女神なら、あたしはデビル?

なんて。


バカな事を考えながら、あたしは通いなれた道を急いだ。


こんなことを考えるなんて、ロンドン公演が決まってからのあたしはやっぱり変だ。



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