空色
ライアンがあたしに尋ねながら、後ろからあたしを抱きしめる。
“ん、まぁね。初めての土地だし、やっぱ緊張するよ。あたし達を見に来てるわけじゃなく、HOHのファンなわけだし?”
“まぁな。言葉も通じねーしな。”
あたしの頬に自分の顔をくっつけるライアンの頭を、あたしは軽く触りながら、着々と近づいてくるものに緊張の高まりを感じていた。
“マジでショージMCしろよ。何か日本語しゃべれ。”
ライアンの無茶ぶりに、ショージはおどけてみせた。
“「こんにちは~」”