空色
「うーん、その子って今日ライブに来てた子でしょ?レオはホントにその子に恋してるのかな?」
「してますよ、今までと違って本気です。女遊びもマリカの為に辞めたんですから。」
あたしの言葉に、レオママは首をかしげる。
「うーん、多分本気の恋してるって勘違いしてるだけなんじゃないかな?あの子の周りにいる女の子ってさ、あの子の見た目だけしか見てなくて、上辺だけでレオの思い通りになっちゃう子ばっかだったでしょ?そのマリカちゃんだっけ、その子は初めてあの子の思い通りにならなくて、ムキになってるのよ。最初は見た目だけの軽い気持ちだったのに、ムキになりすぎて、きっと初めて本気の恋してるって勘違いしちゃったのね。まぁあの子にしたらかなりの進歩だけど(笑)」
そう言って、レオママは笑った。
以前マリカも、同じようなコトを言っていた。
でもあたしには、レオは本気でマリカに恋してるように見える。
マリカを見る切なげな瞳とか。
何か特別な思いを感じるんだ。
「あたしは、やっぱりレオはマリカに真剣に恋してると思います。」