空色


「…thanx」

まだ少し苦しそうに、彼女はあたしに言った。

「ゆ、ユーアーウェルカム」

あたしはたどたどしい英語で返し、彼女に微笑みかけた。

あたしの粗末な英語でも何となく通じたのか、彼女が少し笑った。

それからまた二、三度繰り返し、その間あたしはどーしていいか分からず、ずっと背中をさすってた。


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