空色


「oh my god, this is awful! thank you so much for your help」

何度か口をゆすいだ後、やっと落ち着いた彼女があたしに向かって何かを言って、微笑んだ。

あたしは全然理解が出来ず、ただ微笑み返した。

何かお礼を言われたんだなっていうのだけ何となく分かっただけだ。

「sorry, whats your name? you are friend of zac's nephew, right? or girlfriend?」

何か質問されてるのは分かったけれど、あたしは何も理解出来なくて、首を傾げる。

「well... i mean, “whats your name”? ah…“ YOUR”“ NAME”?」

今度はゆっくりあたしに分かるように、ジェスチャー付きで話しかけてくれた彼女に、ようやく理解する。

「名前っ!」

「Namae?」

「そう、イエスっ、あー、マイネームイズひかり!」

「Hikari?」

「イエスっ!ひかり!」

「k, Hikari. i remember that. what a pretty name♪ well my name is Morgan. Nice to meet you.」

彼女が右手を差し出してきたので、ワケも分からず握手をした。

「えーっと、ユアネーム?」

彼女を指差しながら、たどたどしい英語で尋ねる。

「Morgan」

「モーガン?」

「ya thats right. Morgan.」

「モーガン!」

もう一度繰り返したら、モーガンは笑ってた。


あたしと同じ瞳の色が、何故だか懐かしいと思えた。



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