空色


「っていうか、あの子、モーガンだっけ?めちゃ可愛いな。あれは花あるよなぁ、売れそうだよ。サインとか貰っといた方がいんじゃね?」

モーガンが去った後、レオがあたしにまるで男友達に話すような口調で言った。

「確かに美人だよね、口説かないの?」

あたしはやっぱりどこかひねくれてるらしい。

こんな言葉しか出てこない。

「いやー、オレもうそーゆーの卒業したんで。っていうか、どー見てもあのバンドのヤツとラブラブだし?無駄なコトはしない主義なんで。もめ事は勘弁☆」

そう言ってレオはイタズラっぽく笑った。

「あ、そう。」


< 92 / 132 >

この作品をシェア

pagetop