空色
モーガンとレオは何やら英語で会話を始めて、あたしは何だか分からないままただそこにいた。
何か大事な話しかと思ったら、モーガンがいきなり笑いだして、多分レオをからかったみたいに見えた。
レオが少し照れているように見える。
こんなレオを初めて見る気がする。
からかうことはあっても、常に冷静で、褒められるコトにも騒がれるコトにも馴れている彼は、照れたりなんかしない。
何だかこうして見ると二人がいい感じにも見えてしまう自分が嫌だ。
どこまで心は勝手に動くんだろうか。
そう思っていたら、モーガンが紙キレに何かを走り書きしてレオに手渡した。
それだけでまた勝手に胸が痛んだ。
それもこれも、ムダにかっこいい見た目のコイツに惚れてしまったあたしが悪いんだけど。
そして彼女はレオにハグをした後、あたしにニッコリ微笑んで、あたしにもハグをくれた。