Sweet Love
「なになにっ?みんなそんなとこに集まっちゃってどうしたの?」
亮はにこにことしながら、こちらへと向かってくる。やけに明るい亮の登場に、皆呆気にとられていた。さっきまでの重い雰囲気はぶち壊しだ。
「り、亮……足、大丈夫なの?」
我に返った西田桃が、やっとみんなの心にあった疑問を口にした。
「あー全然よゆーよゆー!!二、三日寝てれば大丈夫だと!!」
「そ、そっか。良かった……」
「つか、お前泣いたのか?メイク落ちて顔酷いことになってるぞ?」
「う、うるさいよバカ!!」
そう言いながらも、西田桃は安心したように微笑んでいた。
「いやあ〜それにしても、みんなには恥ずかしいとこ見せちまったなあ。あんなとこで転けちまうなんてさ!!なんかマジ、ごめんな!!」
「え?」
その言葉に、クラスメート達は目を見合わせる。一人の女子が前に出た。
「亮、何言ってんの?あれは高橋さんのせいだったんでしょ?亮が謝ることないじゃん」
そうだよ、亮。何で?