Sweet Love
第3幕 一喜一憂
亮はそれから学校を休んだけど、三日後、元気な姿で登校してきてくれた。
「ゆかちん、おっす!!」
「おはよ……足、もういいんだね」
「あーもうばっちり全快した!!つか逆に家にいる間死にそうだったよ俺。暇すぎて!!」
「あははっ」
これからは亮が毎日いてくれるんだ。元気になってくれて、よかった。
「ところで、さ」
私はそこであるものを机から取り出した。亮が休んでいる間の授業内容をまとめたノートだ。私はせめて亮に恩返しをしたいと思い、自分の分は二の次、三の次にしてこのノートの作成に取り掛かっていたのである。
「うっわすっげ!!超見やすいじゃん!!こんなに量があるのにまとめるの、大変だっただろ?」
「……別に。テスト勉強のついでだから」
嘘です。朝までかかってやりました。何で私って、素直になれないんだろう。
まあ亮が喜んでくれたから、いっか。