Sweet Love

翌日――

学校では既にグループが形成されつつあった。高校で最も重要なのは見た目だ。見た目でだいたい同レベルな者同士がくっつき、三つくらいのグループに分かれる。

まずランクA、派手派手ギャル軍団。もう既に馬鹿笑いをして騒いでいる。

ランクB、ノーマル軍団。見た目は控えめ、それぞれ静かに談笑しているようだ。

そしてランクC、余り者軍団。こちらは本を読んでいたり携帯をいじっていたり……とにかく、周りを拒絶するオーラがプンプンである。

せめてBランクには所属しておきたい!!そう思い話しかけようと立ち上がったその時、

「高橋さん?」

「はい?」

肩を軽く叩かれ後ろを振り返るとメガネに巨体、短髪、ごっつぁんですってな感じのお世辞にも可愛いと言えない子がニコニコして立っていた。

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