Sweet Love
「この一週間で半年分は勉強したよ俺!!マジやりきった。もう思い残すことはない!!」
「あははっ。でも本当よくやったよ。よくぞ私に着いてきた」
亮との勉強会も、今日で最後。この楽しかった日々も、今日で終わりなんだ……。
私が感傷に浸っていると、不意に亮がニッと笑った。
「んではゆかちん。ここでプチサプラーイズ!!」
「へ?」
じゃん!!と、亮はポケットから可愛いらしい紙包みを取り出した。
「開けてみて」
「……なんだろ?」
テープを取って、手のひらにあけてみる。出てきたのは、
「あは!!かわいい〜……」
キティちゃんのストラップ。
「自分の勉強もあるのに、この一週間大変だっただろ?だから、そのお礼!!本当に、ありがとな」
私はそのストラップを握り締めると、そっと胸元に引き寄せた。