Sweet Love

「この一週間で半年分は勉強したよ俺!!マジやりきった。もう思い残すことはない!!」

「あははっ。でも本当よくやったよ。よくぞ私に着いてきた」

亮との勉強会も、今日で最後。この楽しかった日々も、今日で終わりなんだ……。

私が感傷に浸っていると、不意に亮がニッと笑った。

「んではゆかちん。ここでプチサプラーイズ!!」

「へ?」

じゃん!!と、亮はポケットから可愛いらしい紙包みを取り出した。

「開けてみて」

「……なんだろ?」

テープを取って、手のひらにあけてみる。出てきたのは、

「あは!!かわいい〜……」

キティちゃんのストラップ。

「自分の勉強もあるのに、この一週間大変だっただろ?だから、そのお礼!!本当に、ありがとな」

私はそのストラップを握り締めると、そっと胸元に引き寄せた。

< 33 / 72 >

この作品をシェア

pagetop