Sweet Love
「嬉しい……ありがとう。一生大切にする」
「大袈裟だなあ。そこまで言われるとこっちが照れちまうって!!」
本当にこれは、私の一生の宝物だよ。ありがとう、亮。大好き。大好きだよ。
「じゃーねえ!!明日のテスト頑張ろうね!!赤点取ったら、許さないからね!!」
「はは!!任せとけって!!じゃあ、また明日な!!」
そう言って、人で賑わう駅で、その日は二人とも笑った顔のまま別れた。
私は家に帰ってもまだ夢見心地で、亮からもらったストラップを手に取っては、にやけていた。
もしかして、私達両想いだったりして!?だって亮体育祭の時も庇ってくれたりしたしそんで『好きだ、ゆか』なんて言っちゃったりして。きゃー!!
布団の中、そんな妄想に浸って私はいつまでも寝付けなかった。
翌日、私は重い瞼を擦りながら学校に向かっていた。
私は、ある決意を胸に秘めていた。それは……亮に告白します!!
これで終わりなんてやだやだやだいつまでも亮と一緒にいたいという想いから告白に踏み切ったのである。もちろん16年の人生で初めての経験だ。神様勇気を下さい……。