Sweet Love
私は恋をしたようです。相手は後ろの席の高橋亮君。
席が真後ろなので余りよく見たことがなかったので、私は昼休み、彼を観察してみた。彼は背が高く、肌が白くて、整った顔立ちをしている。短めの茶髪をワックスで立たせており、いつも明るくて笑ってる。
これが恋する乙女補正というものでしょうか。文句なく、かっこいいです。
「ゆかちん、なんかさっきから高橋亮のことばっか見てない?」
私はすんででご飯を噴き出すのを堪えた。
「ばっ……そ、そんなことないよ!!ただボーっとしてただけ!!」
「ふ〜ん」
「……でも高橋君人気あるみたいだよ?彩花はどう思う?」
「えー無理なんか馬鹿そうじゃん!!カイト様の方がいい!!あっそうだゆかちん、これ見て。カイト様の限定フィギュア……」
彩花は箸を置くと、秋葉系御用達のようなオレンジ色のリュックサックの中を漁りだした。