Sweet Love
それから、どうなったかと言いますと。
「ゆかちん、本当に大丈夫なのか?」
「うん、大丈夫だよ。それに、亮もいてくれるし!!」
「そっか」
このまま逃げてもいられないし、私は学校に行くことにした。まだ少し怖くもあるけど、今の私は一人じゃない。亮がいてくれる。それだけで、強くなれる気がするんだ。
ドキドキしながら教室のドアを開ける。が。
「あれ?何にもない」
赤沢早苗達は、私に見向きもしない。ただいつも通りギャル軍団は騒いでいる。その後も、特に何か嫌がらせしてくることはなかった。何でも、西田桃に新しい彼氏が出来て、もう私達は興味の対象じゃなくなったらしい。結局あれは、亮に振られた腹いせ程度のものだったようだ。亮と顔を見合わせて、笑ってしまった。
「高橋さん」
「ん?」