愛してる。じゃ足りない










***屋上***






「久城って言うんだ・・・。」





「そうだよ。知らなかった??」





久城は長い髪をさらっと耳にかけた。




柄にもなく、ドキッとしてしまう。





「で、どうしたの?今日は」





「…城戸君、この間の事覚えてるかチェックしたの。」





「こないだ・・・・?」





「そう。こないだ・・・」






久城って話してると世界が変わる。





なんて言うか、、、久城の世界にハマってく感じ・・・。





俺が見つめていたら、




久城はにこっと笑って、、





「アタシさぁ・・・彼氏いるんだ・・」





・・・・・ズキン・・・・






心がいきなり締め付けられて凍った。







・・・・・・・彼氏・・・・・・・・






「いたんだ・・・」











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