愛してる。じゃ足りない








また、一人屋上に残った俺は





ケータイをとりだし




アドレスをすべて消した。





【全消去】





どうせなら





ケータイ機能のように一瞬で




俺の全てを消し去ってくれればいい。





俺からすべてを奪い去ってくれればいいのに。





そんなことを考えていたら、




後ろから足音がした。





また女?・・・今日はもう散々だ。




俺は振り返らずに前だけ見て言った。





「ココ俺以外立ち入り禁止んなんだよね~」









< 8 / 42 >

この作品をシェア

pagetop