愛してる。じゃ足りない
また、一人屋上に残った俺は
ケータイをとりだし
アドレスをすべて消した。
【全消去】
どうせなら
ケータイ機能のように一瞬で
俺の全てを消し去ってくれればいい。
俺からすべてを奪い去ってくれればいいのに。
そんなことを考えていたら、
後ろから足音がした。
また女?・・・今日はもう散々だ。
俺は振り返らずに前だけ見て言った。
「ココ俺以外立ち入り禁止んなんだよね~」
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