優へ
悩んだ結果
森岡は俺ではない
違う先生のクラスにした。
あの先生ならしっかりしてるし
俺が見てあげるよりいいはず…
そう言い聞かせていた。
だけど、
これでいいのかって頭の中で
ささやくもう一人の自分がいて
また悩む。
なんか変な俺…
心にひっかかる何かがあって
結局
クラス分けの紙を提出したあと
「森岡を俺のクラスに」と訂正した
俺は優みたいな生徒を
持ったことはない…
だけど
俺に出来る範囲で何か出来たら…
そう思ったから
優を俺のクラスにした。
優、知らなかっただろ?
俺はこうやって
お前と出会う前から
お前を知っていて
お前の事を考えていた。
もちろん一人の生徒として…