優へ

悩んだ結果

森岡は俺ではない
違う先生のクラスにした。


あの先生ならしっかりしてるし
俺が見てあげるよりいいはず…




そう言い聞かせていた。



だけど、
これでいいのかって頭の中で
ささやくもう一人の自分がいて


また悩む。


なんか変な俺…


心にひっかかる何かがあって


結局

クラス分けの紙を提出したあと


「森岡を俺のクラスに」と訂正した



俺は優みたいな生徒を
持ったことはない…


だけど
俺に出来る範囲で何か出来たら…



そう思ったから
優を俺のクラスにした。



優、知らなかっただろ?


俺はこうやって
お前と出会う前から
お前を知っていて
お前の事を考えていた。


もちろん一人の生徒として…
< 6 / 12 >

この作品をシェア

pagetop