不思議の国のアイツ -暴走族総長純情伝-
「・・・でも、ミヤビがどっか食べに行くなら、付き合うよ?お弁当は、家に帰ってから食べればいいし。」
「ありがとう、ルミ。でも、いいよ。私が売店で何か買ってくるから、一緒に外の芝生ででも食べない?」
「うん。」
私はお弁当を持ち、ミヤビと一緒に席を立つ。
「あ、そうだ。マイも一緒に外で食べない?」
ミヤビが、私の前の席のマイに声をかける。
「いいの?」
マイはうれしそうに私達を見る。
「もちろん。」
私が笑顔で答える。
「うん。行く!」
マイもお弁当を持ってきていた。
「さくらと美咲は?」
ミヤビがそう言って、鳥井さくらと山田美咲の席を見るとすでに席は空席だった。
「しょうがいないね。私達だけで行こう。」
ミヤビと私とマイは、3人で校庭の芝生へと行った。