不思議の国のアイツ -暴走族総長純情伝-

「・・・でも、ミヤビがどっか食べに行くなら、付き合うよ?お弁当は、家に帰ってから食べればいいし。」


「ありがとう、ルミ。でも、いいよ。私が売店で何か買ってくるから、一緒に外の芝生ででも食べない?」


「うん。」


私はお弁当を持ち、ミヤビと一緒に席を立つ。


「あ、そうだ。マイも一緒に外で食べない?」


ミヤビが、私の前の席のマイに声をかける。


「いいの?」


マイはうれしそうに私達を見る。


「もちろん。」


私が笑顔で答える。


「うん。行く!」


マイもお弁当を持ってきていた。


「さくらと美咲は?」


ミヤビがそう言って、鳥井さくらと山田美咲の席を見るとすでに席は空席だった。


「しょうがいないね。私達だけで行こう。」


ミヤビと私とマイは、3人で校庭の芝生へと行った。



< 48 / 135 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop