不思議の国のアイツ -暴走族総長純情伝-
「・・・えらい!あんたは、えらい!」
ミヤビがマイの頭をミヤビの胸に抱きこむ。
「・・・!ミ、ミヤビさん。」
突然のことで身動きが出来ないマイ。
「マイって・・・家のこと全部やってるの?」
私は、ミヤビの胸に捕らえられているマイに聞いたけど、答えは帰ってこなかった。
見ると、マイは、ミヤビの胸の中で苦しそうにしている。
「ミヤビ!マイが窒息しちゃうよ!」
私は、急いでミヤビからマイを引き離す。
「・・・はぁ、はぁ、はぁ。苦しかった。」
マイは本気で苦しそう。
「もう、ミヤビはやりすぎなんだから。」
私は、ミヤビを見る。