夜獣2-Paradise Lost-
「日常を暮らしていける記憶は残っているようなのすが、自分や他者、過ごしてきた記憶を失ってしまったようです」
「そうか」
甘粕は裁きを遂行した。
試合に負けて勝負に勝ったのは、甘粕だ。
本来ならば僕が受けなければならなかった事を、アキラが受けてしまった。
「耕一さん」
考え込んでしまった自分を心配したのか、渚が声をかける。
「何でもない」
殺人者である僕は、日常に戻れない。
悔いてはならない。
悔いれば崩れる。
何もかも、崩れてしまう。
僕のやっている事に、正しさは一つも無い。
二度と、下を向く生活はしないと決めた。
「渚、次の能力者を探すぞ」
血路はあれど、退路はない。
僕は、前へ進むしかないのだ。
『奴』を地獄に叩き込むまでは。
2010年6月19日-完了-
「そうか」
甘粕は裁きを遂行した。
試合に負けて勝負に勝ったのは、甘粕だ。
本来ならば僕が受けなければならなかった事を、アキラが受けてしまった。
「耕一さん」
考え込んでしまった自分を心配したのか、渚が声をかける。
「何でもない」
殺人者である僕は、日常に戻れない。
悔いてはならない。
悔いれば崩れる。
何もかも、崩れてしまう。
僕のやっている事に、正しさは一つも無い。
二度と、下を向く生活はしないと決めた。
「渚、次の能力者を探すぞ」
血路はあれど、退路はない。
僕は、前へ進むしかないのだ。
『奴』を地獄に叩き込むまでは。
2010年6月19日-完了-