夜獣2-Paradise Lost-
僕と渚は少し距離を置いていた。
「耕一さん、生きているって素晴らしいですね」
「気でも狂ったのか?」
「酷いですね」
本気で怒っているわけでも、落ち込んでいるわけでもない。
「こんなにも憎しみに溢れている、それが、素晴らしいのか?」
「耕一さんの主観で見れば、醜くく感じるかもしれませんね」
「僕にとっては何も終わっていない。そんなもの、当たり前の話だ」
「ですが、あなたの生きる糧になっています」
「感謝の言葉が足りないとでもいうのか?」
能力に目覚めさせたのは、渚だ。
「ふふ、ほしい物は手の内にあります」
「そうか」
追及する気はない。
そして、風呂から急いで出るつもりもない。
「確か、お前の名前はラヴィヌスだったか」
ふと、口をついて出た言葉。
何故、口に出したのかは定かではない。
「私の本名、まだ覚えていてくれたんですね」
「そんな妙な名前を忘れるわけが無い」
「そうですね。地球にきてから、つくづくそう思ってしまいます」
「お前の星には、そんな名前の奴らがほとんどなのか?」
「ええ」
「そうか」
「ふふ、どうしたんですか?私の事を口に出すなんて、珍しいですね」
自分でもどうかしていると思う。
今考える事は、自分の成長。
そして、乾を殺す事だけだ。
「耕一さん、生きているって素晴らしいですね」
「気でも狂ったのか?」
「酷いですね」
本気で怒っているわけでも、落ち込んでいるわけでもない。
「こんなにも憎しみに溢れている、それが、素晴らしいのか?」
「耕一さんの主観で見れば、醜くく感じるかもしれませんね」
「僕にとっては何も終わっていない。そんなもの、当たり前の話だ」
「ですが、あなたの生きる糧になっています」
「感謝の言葉が足りないとでもいうのか?」
能力に目覚めさせたのは、渚だ。
「ふふ、ほしい物は手の内にあります」
「そうか」
追及する気はない。
そして、風呂から急いで出るつもりもない。
「確か、お前の名前はラヴィヌスだったか」
ふと、口をついて出た言葉。
何故、口に出したのかは定かではない。
「私の本名、まだ覚えていてくれたんですね」
「そんな妙な名前を忘れるわけが無い」
「そうですね。地球にきてから、つくづくそう思ってしまいます」
「お前の星には、そんな名前の奴らがほとんどなのか?」
「ええ」
「そうか」
「ふふ、どうしたんですか?私の事を口に出すなんて、珍しいですね」
自分でもどうかしていると思う。
今考える事は、自分の成長。
そして、乾を殺す事だけだ。