奥様と旦那様~二人はクラスメイト~
「~♪~~♪」
私は鼻歌を歌いながら、
ダンボールの中から荷物を取り出してゆく。
あとは決まった場所にしまっていくだけ…。
そう思い、まず机の一番上の
引き出しを開けてみた。
そこには、思っても
よらなかったものが入っていた…
「…ん~???なにこれ…手紙…
っていうのはわかるけど…
…結構字がかすれてる…。」
鉛筆で書いてある字なのか、
凄く薄くなっている。
だが、かろうじてまだ読めた。
「んー…『遠野 累様へ』
……遠野 累って……累…さん……???」
確かにそう書いてあった。
しかもこれは、
「…お母さんの字………」
いてもたってもいられなくなった私は、
中を見る前に急いで宏夢の部屋へと向かった…