奥様と旦那様~二人はクラスメイト~






「~♪~~♪」




私は鼻歌を歌いながら、
ダンボールの中から荷物を取り出してゆく。





あとは決まった場所にしまっていくだけ…。






そう思い、まず机の一番上の
引き出しを開けてみた。









そこには、思っても
よらなかったものが入っていた…









「…ん~???なにこれ…手紙…
っていうのはわかるけど…
…結構字がかすれてる…。」




鉛筆で書いてある字なのか、
凄く薄くなっている。



だが、かろうじてまだ読めた。





「んー…『遠野 累様へ』
……遠野 累って……累…さん……???」




確かにそう書いてあった。



しかもこれは、




「…お母さんの字………」




いてもたってもいられなくなった私は、
中を見る前に急いで宏夢の部屋へと向かった…







< 24 / 85 >

この作品をシェア

pagetop