かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~


「健吾さん…すごい痩せちゃって…それに…仕事もミスだらけで…」

「だから?私のせいだと言うの?…もう健吾とは終わったんです」

「でも、健吾さんは今…本当に須藤さんだけを…」


何かにすがるようなその口ぶり。


「だったら何?今さらでしょ?散々浮気して、今さら私だけ?
はい、そうですかって信じて戻れって言うの?無理よ、そんなの!」


「お願いします…健吾さんを助けて下さい。私には…救えないんです…」


深々と頭を下げる彼女。



「…私にも救えません。もう関わりたくないの…。」

「愛してたんじゃないんですか?そんな簡単に嫌いになれるんですか?」



彼女が言い返してきた言葉に頭にカッと血が上ってしまう。

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