かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~
ホテルを出て、もう一度のんちゃんに電話をかけたけど、
やっぱりコールされるだけで電話がつながることはない。
とりあえず、家に戻ってみる事にした私たち。
なんか…すごくモヤモヤする。
とっても嫌な予感。
きっと何かあったんだ。
じゃなきゃ、デート中と知ってて電話してくるような子じゃない。
のんちゃん…大丈夫なの?
不安そうな私は真っ青だったんだろう。
陸くんがずっと支えてくれてた。
のんちゃんの家に着いて、ドアを開ける。
のんちゃんはいない?
でも…この靴…
のんちゃんのお気に入りの靴。
デートなら、履いて行くんじゃ?
じゃ…どこ?トイレ?
トイレの方に近付いた時…
水音に気が付いた。
水?お風呂場?
お風呂場を開ける。
ザーッという水音と…
その場に倒れてるのんちゃん。
赤みを帯びた水…
「いやーっ!!! のんちゃん!!!」