かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~
のんちゃんの愛と、その恋の結末
「やっぱり浮気してたんだ…。ってか…本気か?(笑)」
のんちゃんが話し終えて、寂しそうに笑った瞬間、
また涙が溢れて、止まらなくなってしまった私…。
「桃、ありがと。泣いてくれて…あと心配かけてごめんね」
「ううん…」
「私ね、彼の事好きだったんだ、本気で…。だからね…1人で家に帰って、
どうでもいいやって思ったんだ。彼と一緒に居られないなら意味がないって…」
「……」
「だから、バカな事しちゃった…」
「のんちゃん…」
「助けてくれてありがとう。これで死んじゃってたら…彼苦しめちゃうもん…
本当、バカなことしたよ…。自分勝手だね…私って…。バカだよね…」
「そんな…それだけ好きだったんじゃない…」
私にはこんな事しか言えなかった。
自分がものすごく無力だって感じた。
「…でも私があのまま死んでたら…彼に重い十字架を背負わせるところだった…」
悲しそうな笑顔でそんな事を言うのんちゃん。
こんな時まで…彼氏さんのこと気遣うんだね…。
本当に大切で愛してるんだね。
のんちゃんは、彼には言わないでねって言った。
のんちゃんの気持ちを尊重したかったから…
私は、言わないって約束して家に戻った。