かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~


「…希美の気持ちを踏み躙る事になるけど…会わせてもらえないかな?」

「…会ってどうするんですか?もう希美と別れたんですよね?
 これ以上会っても、希美を苦しめるだけじゃないんですか?」

「…いや、もう苦しめない。誓う。…俺、希美のこと大事なんだ」



彼氏さんの申し出…

意味がわからなかった。


だって、今日の今日でしょ?

妊娠した浮気相手と生きていくって決めて、
のんちゃんの事をフッたのに…

希美が大事って何?



彼は腑に落ちない顔をしてる私に説明してくれた。


彼女の妊娠は嘘だったと…。


いつまでも本命の彼女と別れてくれない彼を、
確実の自分の元へ奪う為に、彼女は嘘をついたと…


彼女が友達に電話してる内容を聞いてしまったと…



しかも彼女は、彼のことキープしてるだけで、
今他の男性でもいいなと思ってる人が居て、
そちらともいい感じなのだという話をしてたらしい。


妊娠のことを問い詰めたら、

開き直った態度をとられて、



結局、自分の過ちに気付いたそうだった。

だから、希美に謝りにきたら、
私たちが居たという事だった。

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