かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~
「そうだよね。陸くんはそういう子。わかってる。でも…自分で自分が許せなくて…」
陸くんがそんな事で責めたり、
ましてや私を軽蔑したりする子じゃない事はわかってた。
でも自分で自分が許せなかったんだ。
それに…陸くんには陸くんの幸せがあると思ったから…
「……」
「そんな時、陸くん…毎日七海さんと会ってたみたいで…」
「…それは…」
「偶然見かけてね、後をつけちゃったの…。
病室に入った陸くん…七海さんととっても仲良くて、
彼女の頭を撫でてること…見ちゃったの。
私…それがすごいショックで…触れないでって…
そんな風に思って…辛くて…陸くんどっか遠くに行っちゃった気がしてしまったの…」
「ごめんね、俺不安にさえてたね。でもね、七海とはそんなんじゃないんだ」
その後、陸くんは、
七海さんの事を話してくれた。