かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~


可愛いお店を見つけて、
いろいろ見てはしゃぐ私。


「これは?かわいいよね?」

「うん、そうだね」

「あ、このお茶碗ペア~かわいい!」

「本当だ、桃香が好きそう(笑)」


お茶碗を持って、陸くんを見上げてみる。


「…欲しいの?買う?ペアってのにキュンとくるんでしょ?(笑)」

「うん、だって、陸くんがご飯食べに来たら、一緒のお茶碗だよ?すごくない?」


何がすごいの?って陸くんはウケてたけどね。

でもね、すごい事なんだよ?


出逢った頃は、陸くんとこんな風になれると思ってなかったし、

陸くんと2人で過ごせることは、

私にとっては本当にすごく嬉しくて幸せな事なんだもん。



健吾の赤ちゃんが出来た時…

七海さんが現れた時…


私達、ダメなんだって諦めてたから…



だからね…

だから、ペアのお茶碗が嬉しくてしかたないの。




ペアのお皿に、

ペアのマグカップ



幸せを感じながら、家へと持ち帰ったんだ。

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