かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~
そして、陸くんとは気まずいまま、また週末を迎えた。
今週は二次会の景品の買出しとか、
ゲームの準備とかで忙しくて、遅くなった帰り道。
「桃香ちゃん、今日はずいぶん遅くなっちゃったし、家まで送るよ」
突然の、祐介くんの申し出。
「え?とんでもないです!駅を一度出てもらうなんて!私平気ですから!」
「そうはいかないよ!桃香ちゃんは女の子なんだよ!何かあったら困るよ!」
もうそう強い意志で言われたら、断れなかった。
だから、結局家まで送ってもらうことにしたんだ。