かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~


「あの私…」

「このドロボー猫!!!」



もう一度私を叩こうと振り上げた手。



叩かれる…


そう思った時、2人の声がした。



「やめろ!」

「やめろ!早苗!」



陸くんと誠くんだ…。



彼女を押さえつける誠くん。

私に駆け寄る陸くん。



「離して!この女は許せない!」


取り乱してる彼女…



「桃香、大丈夫?」

陸くんの心配した声に、彼女の動きが止まる。


「え…桃香?…あなた…綾子って子じゃないの?」

「ごめんなさい…違います」

「嘘!嫌だ…私ったら…どうしよう…ごめんなさい!」

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