かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~


その後…


誠くんは最後の務めだからって、早苗さんを送って帰った。



私は…綾ちゃんと帰った。



「…桃ちゃん…あれで良かったのかなぁ…」

綾ちゃんは力なく聞いてきた。



「…うん。私は良かったと思う」

「…私が…私が早苗さんの幸せ奪ったんじゃないかな…」


「ううん。たぶん遅かれ早かれ、あの2人はダメになってたと思う」

「そう思う?」

「うん。思いやりを忘れた彼女じゃ…誠くんの心は離れてく一方だと思う」

「ん…」

「綾ちゃんが自分を責めちゃダメだよ。綾ちゃんが居なくても…ダメになってたし…それに…」

「それに…?」

「誠くん自身傷ついてると思うの。その時…綾ちゃんが居て良かったんだと思う」

「そうかなぁ?」

「そうだよ!」

「桃ちゃん…ありがとぉ。」

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