かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~
虚しさ
陸くんとは、夕方には別れて家に帰った。
健吾に会うのは気が重かったけど、
家で寝てる事になってるんだもん。
仕方なく、ベッドに横になった。
でも、1人になると虚しくて…
さっきの健吾と女の子の姿が鮮明に思い出されて、また涙が溢れてくる。
悔しくて、悲しくて…
苦しくて…
どれだけ泣いたら…
この悲しみは…消えるんだろう…?
そんなことを考えて泣いていた私は…
いつのまにか、泣き疲れて寝ちゃったみたい。
目が覚めると、健吾の手のひらが額にあった。
「桃香?大丈夫か?」
「健吾…」
「お前、泣いてたの?…俺が居なくてそんなに寂しかったか?(笑)」
「うん…心細かったよ…」
「桃香…もう大丈夫?」
「うん」
「桃香、好きだよ」
キスしてくる健吾。