かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~
文化祭 -アナタだけのメイドさん-
さて、もうすっかり秋めいてきたとある日の昼下がり。
陸くん言葉に、私がしていた洗い物の手を止めて陸くんを見た。
「文化祭?」
「うん、俺の最後の文化祭!」
「そっか~3年生は最後だもんねぇ~」
「…うん。当たり前なのにすごい納得されたし…(笑)」
いぢわるさんの陸くんだ…もう。
「で、はい。コレチケット!桃香の分。あと希美さんと和馬さんの分も!」
陸くんは目を輝かせて、私の目の前でチケットをピラピラさせてる。
「3人で行っていいの?」
「うん。最初ね、桃香と希美さんをって思ったんだけど…」
「ん?」
「俺、桃香と2人っきりにもなりたいし…だったら和馬さんも一緒のがいいなって…」
「…え、あ、うん。そうだね…」
たぶん…いや、確実に私今…顔赤いだろうな…。
案の定、陸くんは私の顔を見て、
「顔真っ赤(笑)」
って言って笑うけど、
本当に…陸くんはストレートなんだもん…
こんな愛情表現されたら赤面だってするよ。
もんもんとしてたら、
「ま~た百面相してる(笑)」
そう笑いながら、キスされた。