かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~



「メイド服で乱れてるって…クスクス…」


まだ笑ってる陸くんに、相当ご立腹よ…私。

死ぬほど恥ずかしかったのに…


「もう!陸くんなんて知らない!」

「かわいい~」

そう言ってギュゥって抱きつかれる。


「もう…」

「へへへ」

嬉しそうないたずらっ子な笑顔。

それにまたキュンとしちゃうんだなぁ…。


そんな事してたら、放送がなった。

あ、そろそろ文化祭も終わりの時間…


「そろそろ帰るね!」

「ごめんね、この後、後夜際だから…」

「うん、わかってるよ~」

「でも、桃香…今日オールって家に言ってあるんだ…だから…」

「うん、嬉しい!じゃあ、待ってるね!」

「うん、じゃあ、後で!」


そう言って、私は陸くんと別れて校門へと向かった。

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