かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~
奥村先輩は、私の手を引いて、
裏庭近くのベンチに座らせてくれた。
私はなんだか悲しくなって、話をする事にした。
誰かに…聞いてほしいって思ったんだ。
相手が誰かなんて言わなかったけど…
付き合ってる彼が高校生だと話した。
「そっか…女の嫉妬はこえ―な…」
私の話を聞き終わった後、ポツリと言った先輩。
そして、こう続けた。
「…お前に彼氏が居たのはショックだったけど…でもいいんじゃないのか?」
「え?」
「相手が高校生だろうが、20歳年上だろうが…恋愛に年齢制限なんてないだろう?」
「先輩…」
「お前、可愛いしさ。高校生だろうかおじさんだろうが、本気で惚れちゃうのは当たり前だろう」
そう言いながら、笑顔で私の頭をポンポンと撫でてくれる。
「……」
「俺はいいと思うよ。桃香と中谷なら似合ってるよ」
「!?」