かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~



先輩の言葉に驚いて、声も出ない。

そんな私を見て、先輩は笑いながら言った。


「桃香はわかりやすいから。さっき中谷達が来た時の顔みりゃわかるよ…
 その相手が中谷だってことくらい。俺にはお見通しだよ」

「さすが…先輩…」

「大丈夫だよ。中谷もお前にゾッコンみたいだしさ!」

「ん…」

「それにさ、18と22の差は大きいかも知れないけど、78と82の差は全然ないさ!」

「あはは…何それ!!!」


先輩の楽天的な発想に思わず笑ってしまう。


「やっと笑った~良かった。桃香は笑顔が1番だから!」

「先輩…ありがとう。」

「ん。どういたしまして!…それにしても…逃した魚はデカかったな~」

「…バカ」

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