かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~



私の気持ちを考えて言ってくれたのはわかってる。

でも…陸くんのクラスメートとの時間に、部外者の私が行ける訳がないもん。



「……いい。私が行っても話合わないし」

「そう?遠慮しなくてもいいのに…」


なんか不服そうな陸くんの表情に、

なんだか…ちょっとイラッとしてしまった。


「いいって言ってるでしょ!高校生のお子ちゃまに合わせてられないよ!」


あっ…

そう思った時には、もう陸くんの不愉快そうな怒った顔。


「…悪かったね、お子ちゃまで!俺、家で勉強するわ!じゃ!」


そう吐き捨てると、陸くんはためらう事もなく、
荷物と上着を持って、玄関へと行ってしまう。


バタンとドアの閉まる音がした…。




私…何してんだろう。

クラスの子に嫉妬して、

クリスマスにこだわって…

いじわる言っちゃった…。


どうしよう…

ちゃんと謝らなくちゃ…



< 305 / 596 >

この作品をシェア

pagetop