かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~
私の気持ちを考えて言ってくれたのはわかってる。
でも…陸くんのクラスメートとの時間に、部外者の私が行ける訳がないもん。
「……いい。私が行っても話合わないし」
「そう?遠慮しなくてもいいのに…」
なんか不服そうな陸くんの表情に、
なんだか…ちょっとイラッとしてしまった。
「いいって言ってるでしょ!高校生のお子ちゃまに合わせてられないよ!」
あっ…
そう思った時には、もう陸くんの不愉快そうな怒った顔。
「…悪かったね、お子ちゃまで!俺、家で勉強するわ!じゃ!」
そう吐き捨てると、陸くんはためらう事もなく、
荷物と上着を持って、玄関へと行ってしまう。
バタンとドアの閉まる音がした…。
私…何してんだろう。
クラスの子に嫉妬して、
クリスマスにこだわって…
いじわる言っちゃった…。
どうしよう…
ちゃんと謝らなくちゃ…