かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~
自分に自問自答して出した答え。
やっぱり…諦めたくない。
よし…行こう!
私は決意して、陸くんの家に行った。
ピンポーン
「はい?」
「あの…私須藤といいます!陸さんご在宅でしょうか?」
「桃香ちゃん?俺、海だよ!今開けるから待ってて!」
お兄さんの優しい笑顔にホッとしたけど、
「陸はね、今日出掛けちゃったんだ。約束があったみたいで…」
「あ、そうですか…」
ガッカリした。
出掛けたって誰とだろう…
もしかして、もう新しい彼女が出来たとか…?
そんな考えが浮かんできて青ざめる。
「大丈夫?連絡携帯にしてみようか?」
お兄さんは優しく言ってくれたけど、迷惑かけたくなくて断って家を出た。
でも家を出ても、どうしたらいいか分からなくて、
陸くんの家の近くの公園で待つ事にした。
ここなら陸くんが通ったら気づけるかなって思って…