かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~



気付いたら、暖かい部屋のベッドで寝てた。


あ…私の部屋?

あれ…私何で…


状況が上手く把握できないでいたら、声がした。



「桃香!?気が付いた?」

「…陸くん…」


陸くんの顔を見た瞬間…涙が溢れてくる。


「ごめんなさい…陸くんごめんなさい…私…ひっく…」

「桃香…ずっと待ってたの?いつから?氷みたいに冷たくなってた…」

そう言いながら、手を握ってくれる。


「お昼くらいに家に行ったら、もう陸くん居なくて…」

「え?それからずっと?ずっと待ってたの?公園で?今12月だよ?」

「だって…陸くんメールくれないし…電話も出てくれないし…私…」

「…桃香…ごめん…」

「嫌われちゃたんだって思って…直接謝りたくて…ごめんなさい…」


ふと目の前がまっくらになって、
暖かいものに包まれた。

陸くんに抱きしめられたんだ。



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