かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~



私の涙を親指で拭いながら、

陸くんは申し訳なさそうに言う。


「ごめんね、桃香。クリスマスの事だけど…」

「ううん、もういいの。今日こうして逢えたし、仲直り出来たから…」

「ん?今日?」

「もう日付変わって24日。イブだもん。
イブに逢えたし…それだけですごい嬉しいから…」


私がそう言うと、陸くんは優しい笑顔で言った。


「桃香…今夜も明日明後日のクリスマスもずっと一緒に居ような?」

「え?だって、お友達とのパーティーでしょ?」


不思議そうに見上げたら、陸くんはまた優しく笑った。


「ごめん。それ今日だったんだ…あ、日付変わったから昨日か…」

「え?昨日って23日?」

「うん。昼くらいからボーリングして、その後カラオケで盛り上がるっていう…」

「…でもクリスマスって…」

「あぁ…本当にマジごめん!…実はさ…」

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