かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~
外に出ると、そこには1台の車が…
「はい、お姫様、どうぞこちらへ」
「え?この車って…?」
「兄貴のなんだけど、借りた」
「…陸くん…免許…」
「あ、俺誕生日が4月だからさ。桃香と出逢う前には持ってたんだぁ。高3になる前の春休みに取ったんだよ」
「そうなんだぁ…」
「あ、大丈夫だよ!時々兄貴の車乗ってるし、最近もバッチリ練習したから!」
私が不安がってると思ったのか、
陸くんは自信満々にピースで笑顔を見せてくれる。
そのかわいい笑顔にキュンとしながらも、笑顔で答える。
「うん。ちゃんと信頼してるから、大丈夫だよぉ」
「じゃっ、行こうか?お姫さま!」
「お姫さま…じゃないよぉ…もう」
「顔、真っ赤!可愛い!」
そう言って軽くキスされる。
「じゃぁ、出発~!」