かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~
陸くんが用意してくれてたMDからは、
クリスマスソングが流れてきて…
ちゃんといろいろ考えてくれてたんだって嬉しくなる。
ロマンチックな曲を聴きながら、
車はどこかへと向かう。
高速に乗って…
どこへ行くのかワクワクしてた。
え?こっちの方面って…
「あ…」
ちょっと見えてきた、お城の頭の所と、
火山のてっぺん…
ここって…
横目で陸くんを見ると、
真剣な顔で運転してる。
その横顔があまりにもカッコ良くてキュンとする…。
「陸くん…あの…今向かってるのって…」
「ん?桃の大好きな夢と魔法の王国ね!」
「うそ…」
「希美さんの二次会の景品って所が情けないけどさ…」
「ううん、そんな事ない!」
「イブを2人楽しく過ごす場所としては合格でしょ?」
「うん…すっごい嬉しい!!!」