かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~

亀裂を呼ぶ出逢い




電話に出ると、嬉しそうな興奮した声の陸くんが、私に結果を告げる。


「桃香?俺!受かった!受かったよ!第一志望!」

「きゃーほんと?やった~おめでとう!陸くんすごいよ!おめでとぉ!!!」


陸くんが頑張ってたの知ってるから、

だから、とってもとっても嬉しかったぁ。


「お祝しなくちゃね!」

「ありがとう。でも俺のお祝いより…桃香のお祝いしたいな?」

「え?」


「桃香、お誕生日、おめでとう」

「陸くん!?」

「桃香、早生まれなんだね。あぁーこれで4歳差になっちゃうなぁ…」

「あ、でも…たった1ヶ月くらいだしね。陸くん4月だからね」

「うん。そうだね…。でも本当におめでとう」

「ありがとう」

「って事で、ダブルのお祝いって事で、お祝しようよ?」

「うん、もちろんそのつもり。いつも駅に6時でいいかな?」

「うん、じゃあ、夜ね!」


私達は夜に会う約束をして、電話を切った。

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