かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~
真相
「何で?」
突然聞こえてきた声。
それは、間違いなくあの愛しい人のもので…
振り返ると、息を切らした陸くんが…。
追って来てくれたんだと思ったら、嬉しくて…
でも顔を見たら、やっぱり悲しくて…
陸くんは…もう私じゃない人を見てて…
そんな現実が辛くて辛くて、苦しくて仕方なかった…。
私が何も言えないでいると、柏木さんが口を開いた。
「陸…お前彼女は…?」
「…彼女じゃないよ、付き合ってない」
「でもあっちはそんなつもりじゃなかったみたいだな」
「…そうかもね。でも…関係ないだろう。あんた達に!」