かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~


「先輩が桃香に惹かれてるのは見てて分かってました」

「陸…」


陸くんの言葉にビックリした。

陸くんは…気付いてたの?


「俺は…柏木先輩が憧れで…男の俺から見てもマジカッコ良いし…
そんな柏木先輩相手に…敵うわけないって思って…逃げてました」


「そんな事ねーよ。敵わないのは俺の方だよ」

「…?」


「桃香ちゃんさ、お前の事でめっちゃ凹んでてさ…勝ち目ねーなって思ったよ」


思わず…赤面してしまった。



「桃香ちゃん、陸から連絡なくて、本当にどんどん元気なくなっていってさ。
それ見てたら、あぁ桃香ちゃんはお前じゃないとダメなんだって身に沁みた」


「桃香…」


陸くんが…私の方を見る…。

ドキドキと胸が高鳴った。


「桃香…桃香の気持ちは…?俺にあるの?柏木先輩には…?」


陸くんの目が…何かに怯えてるみたいだった。

本音を聞くのが怖いみたい…

まだ不安なんだよね…?


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