かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~
「…その幼馴染ってさぁ…さっきの男だよね?」
うっ…
怖すぎよ…目が真剣…
「だよね、桃香?」
「う…うん…でも昔の話だよ!」
私は明るく言うけど、
陸くんの表情…絶対納得してない感じ…
「…わかってるけど…なんか妬ける」
そう言って、私を抱きしめる陸くん。
「…あれって単なる憧れだよ?恋に恋するみたいな…」
「…ん」
「陸くんへの想いをは全然違うんだから…」
「俺への想いってどんなの?」
「え?…陸くんといると…胸がキュンとなるとか…ドキドキしたりふぁ~って幸せな気分に包まれたり、
いつも陸くんの事、考えちゃうし、一緒にいると、触れたくて仕方なくなったり…そんなの陸くんだけだもん…」
ギュッ…私を抱きしめる腕の力が強まる。