かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~
「嬉しいよ。そんな風に思ってくれてて」
ふわっと陸くんの体が離れたかと思ったら、
一瞬で唇を奪われる。
「んっ…」
いつになく激しいキスに、吐息が漏れる。
「桃香…好きだよ」
そう言ってまた唇を塞ぐ。
「ん…あっ…」
手が胸に触れてビクッをする。
「陸くん…ここ…外…」
「誰もいないよ」
「ダッ…ダメ…」
私が本気で抵抗すると、
「ケチッ」
そう珍しく子供みたいに拗ねた表情を見せる陸くんが私を解放してくれた。
「でも…ちゃんと俺の不安は消してもらうからね?」
そうなんか企んだような微笑み。
また目が笑ってないから、ドキッとした。